こういうブログを書いていると、「料理好きなんでしょ?」「料理が得意っていいよね」ってなことを言われることが本当に多いです。
じゃあ実際は違うのかって言われれば、確かに嫌いではない。むしろ好き。
でも、得意かって言われるとそんな気はしないし、人に振る舞えるような料理は作れる気がしない。
ただ、あいまいな気持ちではなく、クリアに、明快に、断言できることがある。
「めんどくさい」
本当、これ。
というか、私の場合は生まれながらにめんどくさがり屋という、ドラクエでいえば道具屋、魔法使い、勇者といった、職業のような属性を持っているため、基本的にはなんでも面倒くさい。
そのなかでも、料理はかなり面倒くさい。でも、かろうじて好きだから、なんとか作れているようなものなのです。
食材や調味料、添加物は日頃から意識しているので、確かに気を付けているし、知識もあるほうだとは思いますが、別にね、だからと言って料理上手になれるわけではないんですよね。
だから、人と食材や栄養、調理方法なんかに、ちょっと詳しげな話をしようもんなら【料理上手認定】をされてしまうのが、結構しんどい。笑
食生活アドバイザーの資格を持っていても、あくまでそれはアドバイザーとしての認定資格で、調理スキルとかまったく問われませんからね。
だけど、上手であれ下手であれ、料理をすることが楽しいと思えることは、かなりラッキーなことだと思います。
で、世の中、便利なものや簡単な方法で食べられるものがたくさんあるのに、なんでわざわざ自分で料理するんだろう?って、考えてみたんですけど、大きく言えばこの3つが理由でした。
①自分好みの味付けにできる
②自分好みの食材で作れる
③原材料がわかる
① 自分好みの味付けにできる
これはね、かなりデカいです。
というのも、私、おそらく一般的な味付けに比べると「薄味派」なんです。
市販のお弁当や、ファストフード、レトルト食品やインスタント食品の味付けが濃いな~って感じてしまう。
厳密にいうと、「濃い」ではなく「強い」味付けに感じるんですよね。
特に、お惣菜でもなんでも、【甘さ】が強いものが苦手。
世の中、甘く味付けされたものって結構多いので、自分で作るときは必要最低限の量しか砂糖は使いません。
同じく、塩やしょうゆなどの、塩気も少なめにします。
②自分好みの食材で作れる
これもね、①と似てるっちゃ似てるけど、好みの食材と言っても、好き嫌いがあるわけではないですよ。
ただ、例えば、「たんぱく質を多めにしたいな」とか「食物繊維を多く摂りたいな」とか「お肉は抜きたいな」といった目的に合わせて、料理に使う材料を、品目も量も自在に変えられるところが好き。
だから、たとえば同じ「豚汁」を作っても、豆腐が多かったり、ゴボウが多めだったり、ニンジンが入ってなかったり、毎回違うんですよね。
もちろん、食材がそろっているかも関係しているけれど、その時々の気分や体調に合わせてコントロールできるところが好きです。
③原材料がわかる
これは、人によると思うんですが、私は添加物をはじめとした、原材料を気にしているので、市販のものを買うときは、必ずと言っていいほど、原材料表示を見てから買います。
だけど、必ずしも無添加主義、オーガニック主義ではなく、食べたいと思うものは美味しくいただく。
気を付けているのは「知っているかどうか」だけで、たとえジャンクフードやスナック菓子を食べるにしても、まずはそれがどんな材料で作られているか知って、そのうえで食べたいとなったら食べるという感じです。
だけど、市販のものは基本的にケミカルなものが使われているので、自分で作るときは、なるべくシンプルな調味料で作りたいと思ってます。
調理法によっては、塩だけで美味しいスープが作れたりして、それがまた美味しかったりするので、結構楽しい。
でも、インスタ映えはしないし、人には振る舞えない。
私の料理の目的は、あくまで上の3つなので、彩りを気にすることはあるけど、過剰におしゃれな盛りつけとかは基本的にしません。
洗い物が増えるのも嫌だから、調理してフライパンのまま食卓に出すことなんで日常茶飯事だし。
それに、毎日毎日、食事を作るってラクじゃない。いくら好きでも。
全然つくりたくないし、ダルくて仕方ない時なんて普通にあるぜよ。
でも、自分や家族が食べる分には問題ないし、それなりに美味しければそれで充分。
インスタとか見てればさー、世の中ほんとに料理上手、盛りつけ上手な人がたっくさんいてビックリするよね。
もう、みんな本出せちゃうよね。誰がどんな料理家だかわからないよね。みんな素敵だよ。
だから、あんな食卓には超あこがれるし、私だって食べたいよ!
でも、やらない。
私は、自分の条件を満たした美味しい料理が食べられるなら、人さまには見せられないような殺風景な食卓であろうと、それでよし。
実際、インスタ映えしてる色とりどりの美味しそうな料理が本当に美味しいかなんてわからないじゃん?笑
ってのは冗談だけど(きっとめちゃめちゃ美味しいさ!)。
面倒でも、彩り悪くても、気が向いたときだけでも自分で作れたらハナマルあげようよ。
自分にあまく、ゆるくながく、私はやっていくことにします。
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