孤食(個食)していませんか?誰かと食べることで得られるものは結構ある。

孤食」「個食」という言葉を知っていますか?

この言葉を知らないし、知ってはいるけど無縁だという人がたくさんいるといいなー。

どちらも「こしょく」と読みますが、意味はそれぞれちょっと違うんですよ。

違い、わかりますか?

◎「孤食」とは

字の通り、孤独に(寂しさを感じながら)する食事のことです。

一人暮らしの人は孤食をすることが自然と多くなっているでしょう

また、家族がいるのに自分の部屋などで孤独に食事することも孤食です。

ですが、一人で外食をするおひとりさまごはんは、確かに一人ではありますが、あえてその時間を楽しもうとする場合もあるので、ケースバイケースかなと思います。

◎「個食」とは

これは、家族の家にいる時間がバラバラで、一人で食事をとることを言います。

また、家族や友人など、同じ食卓を囲んでいるにも関わらず、違うメニューを食べることです。

たとえば、お母さんが晩ごはんにグラタンを作ったのに、お父さんはお酒に合わないからと違うおつまみをごはん代わりにしたり、息子はカップラーメンでいいと言い、娘は太るからと言って買ってきたサラダを一人で食べたりすることです。

これ、お母さん悲しいですよね…

◎「孤食(個食)」はどんな影響があるの?

①栄養が偏る

これは想像がつくと思います。

健康を意識した成人ならともかく、まだ自分で栄養管理ができない子どもたちは、つい好きなものだけを食べるようになるので、栄養が偏りがちになります。

②自炊能力にかける

家族で食事をする時間が異なると、料理している姿を見る機会も減ります。

料理のお手伝いや、料理をしている姿を見ることなく育つと、成人してからも、自炊することが困難もしくは面倒になり、ジャンクフードやインスタント食品に頼りがちになってしまいます

③コミュニケーション能力にかける

家族で食卓を囲む時間は、栄養の補給だけでなく、家族間の会話をする時間でもあります。

自分の考えやその日の予定や出来事を伝えたり、人の話を聞いたり、相づちを打ったり…

これを食事の度にすることは、立派なコミュニケーションのトレーニングになります。

④不特定多数の相手と食事をとることが怖くなる

食事をしながら、たわいもない話をする機会が乏しいと、食事中どのように会話をすれば良いかわかりません

また、食事のマナーについても教えられる機会が少ないと、人目を気にしすぎて、食べられなくなる人もいます。

普段の仕事には影響がないのに、同僚とのランチや飲み会を極端に避ける人がいたら、もしかしたらこのような理由で苦手なのかもしれませんね。

一人での食事が基本になると、自分以外の人がいるところ、例えば飲食店での食事が困難になるケースもあるそうです。

⑤アルコール依存症のきっかけに

普段からごはんと一緒にお酒を飲んでいる人もいるとは思いますが、孤食(個食)の寂しさを紛らわせるために、つい大酒飲みになり、そのままアルコール依存症に陥ってしまうケースがあります。

一人でいると、「ちょっと飲みすぎなんじゃない?」と声をかけてくれる人もいないので、なかなかストップできない環境でもあるんですよね。

まあお酒の飲みすぎは、孤食(個食)に関係なく、普段から気をつけてはいたいですね!

◎大切なのは楽しいかどうか!寂しくないかどうか!

もちろん、小さい頃は鍵っ子で、一人で食事をしていた人でも、大人になってからはどんな人とも楽しく食事をとったり、マナーよく美しく食事する人もたくさんいます

一人の食事で、自分のペースで、好きなようにメニューや量を決めて食事ができることに幸せを感じている人もいるでしょう。

 

だったら、いいんです!!

幸せに、楽しく食事ができるなら、それが一番いいんです。

それに、現代では、家族全員が同じ時間に揃って食卓を囲むことの方が珍しくなってきました。

仕事、部活、塾…

大人だけでなく、子どもも忙しいですもんね。

◎でも、栄養面よりも困ることがあるかもしれない…

しかし、「孤食(個食)」には、さまざまな影響が潜んでいます。

同じような生活をしていても、全く影響を受けない人もいれば、大きく影響を受けてしまう人もいます

しかし、《食事》は、大人になるほど、ただの栄養補給ではなくなってしまいます。

食事中の会話や、マナー、食べ方や、お店の選び方、味付けの好み…いろいろなところに《その人》が現れます。

初対面の人でも、一緒に食事をするとなんとなくどんな人か少しわかる気がしたこと、ありませんか?

様々な場面で、知り合いや、初対面同士で食事をする機会も増えますよね。

そこでの振るまいが、仕事やプライベートに影響してくることだって多々ありますよね。

だから、人との食事は大切なんです。

正直、栄養面も大切なことは大切ですが、人と食事する経験を増やすことの方が大切だと思っています。

栄養は、勉強すれば自分だけでも調整できますからね。

しかし、経験は一人だけではどうにもなりません相手がいる話ですから。

もちろん、食事中の会話がコミュニケーションのすべてではありませんが、机を挟んで筆記用具片手に向かい合うときと、ステキな器に、美味しそうなお料理が並んだ食卓に向かい合うときでは、気持ちも違ってくるはずです。

美味っっしーいものを、ひとりで味わって食べる楽しみ、分かち合える人と美味しい美味しいって言いながら食べる楽しみ。

せっかくなら、どっちも知っていた方が楽しい

最近、人と食事をしていないなーと思ったら、頑張ってでもちょっと予定を入れてみませんか?

おしまい

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