今日ね、とあるイベントに行ったら、後ろからご婦人たちの気になる会話が聞こえてきたんですよ。
そのイベントは、食とはまったく関係なかったのでね、単に彼女たちの雑談というか、日常会話だったんですけどね。
「ねー、添加物って良くないよね」
「気になるよねー、やっぱり。身体に良くないでしょう?」
「そうよね。だから最近ちゃんとココア飲んでんのよ私」
「え!?ココア?なんでココア?」
「○○さんが教えてくれたんだけどね、ココアって取り込んだ添加物、チャラにしてくれるらしいのよ!」
「えー!うっそーー!!本当にー?なんでー?」
「なんでかはよくわかんないんだけど、○○さんは毎日ココア飲んでるんだって。」
「そうなのー?キレイだものね、あの人!」
……ん?んん?ちょいちょい、ちょいちょーーーい!!!
なんですかそれ、その情報!初耳なんですけど!全然信じられないんですけど!○○さんは何者なの!?ほんまかいな。
そもそも、私は基本的に「チャラにする」という文句を信じない。ダイエット商品に多い謳い文句だけど、蓄えてしまった脂肪にしろ糖分にしろ、そんな簡単にチャラにできるほど人生甘くない。
でも、もしかしてもしかしたら、私の勉強不足かもと思い、帰宅後さくっと調べてみるも、検索にヒットせず。んーーー。やっぱり、ガセな気がするなぁ。
むしろ、ココアの美容効果を謳った記事なんかがたくさんヒットしたけれど、あくまで美容成分(効果)は原料となるカカオが重要。
市販のココア(特にミルクココア)は、砂糖と油分と、それこそ添加物たっぷりなんだけど、【カカオ】ではなく【ココア】がオススメされてるあたり、なんというか、危うさがあるよなぁ。
ようやく一般的に、添加物に注目されてきたのかなという実感があるんだけど、きちんと理解してる人は本当に本当に少ないとも実感します。現にわたしもまだまだ勉強不足。
でも、今回みたいに、誤った情報(とさせていただきます)によって、かえって逆効果な食生活を送ることになる人もいるかもしれません。…というか、結構いるのでしょう。すでに。
だって、添加物を意識してる彼女たちのような人ですら、この知識の不安定さ。もちろん、無意識や無関心よりはよっぽど考えてるなあと思うんだけど、だからこそ逆効果になるようなことをしてほしくない。
考えてみれば、生まれてから死ぬまで、食べずには生きていけないのに、食べ物のことについて学ぶことってないんだよね。
それぞれが、それぞれの家庭や生活スタイル、好みによって、大きなバイキング形式のように、ピックアップして自由に食べている状態だけど、なかには「これでいいんだろうか?」とちょっと考えながら、「もう少し気にした方がいいかもしれないけど、何を気にしたらいいかわからない」と戸惑いながら、なんとなく食事をしている人もいるんじゃないだろうか。
どうにか、伝えていきたいなあ。美味しいものを美味しく食べるだけじゃなくて。
舌や胃袋の満足だけじゃなくて、もっと頭(知識)とか心、気持ちにも満足しながらとれる食事。
「これでいいんだよ」「大丈夫だよ」って自分で自信持てる食事。
別に無理矢理ヘルシーじゃなくてもいいんだよ。高カロリーでも、ジャンクでもいいの。重要なのは、不安とか罪悪感とか感じない食事であること。
とにかく、本日の私の結論としては、ココアに限らず、摂取した添加物を「チャラに」するものなんてない!!ってこと。
でも、特に寒い日のココアは、格別に美味しいよね。それはとーってもわかるわかる。
おしまい
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