令和になって「新時代だから」となにかを始めたり、決意した人は多いかもしれませんが、それは今も順調につづいてますか?(ドキッ)
続いてないなら、それは本当は興味なかったか向いてなかっただけで、今の自分が心から必要なことではないんでしょう!そんなもんです!イージーに!
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この前、20代前半の日記のようなメモのようなものをみつけました。
どうやら当時の自分は「バリバリ仕事したい」という気持ちがあったようで。
そーゆー思いもあって、仕事に対しても、働く自分に対しても、結構厳しかったと思います。極端にいえば社畜思考。
事実、働き始めた頃は、交通費が出なくても、昼休みも働きながら食事することになっても、休日も勉強会として朝から無給で研修をしても、気になりませんでした。
仕事ってそんなもんだと思ってたし、他のスタッフも普通にやってたから、疑問にも思いませんでした。
それくらい熱量が要る仕事だったし、スタッフはみんなやりがいと情熱をもってやってたのでね。フツーのことだと思ってました。
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でも、私にはそれが馴染めなかった。
上の人たちの言うことやることの矛盾は、いつも私をもやもやさせていたし、やっぱりどこか「おかしい」と思いながら、「気持ちでカバー」みたいな働き方は合いませんでした。
当時はそれで納得していたので文句はないですが、事実として、給料は農業始めた頃より安かったし、その上交通費が出なかったのはきつかった。
当時は住むところに助けられていたのですが、とてもじゃないけど自分で家を借りて生計を立てられるような額じゃなかった。
(今ですらムリゲーだけど、当時に貯蓄2000万とか言われたら早死にするつもりで生きたと思う)
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昼休みにお客様や取引先から電話がかかってくればもちろんとるし、それが長引けば昼食も後回しに休憩時間の半分以上も対応に費やすこともあった。それでも表向きは休憩時間になっている。昼休みはしっかり休むべき。
まして、数少ない休日に無休で研修もありえない。研修ならば、勉強会ならば、勤務時間内にするべきだ。スタッフの育成ということなんだから。
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それでも、他のスタッフは平気な顔して働いているし、私自身も、もともとそれが仕事だと思ってたから、そこに馴染めない自分はよっぽどのクズなんじゃないかとさえ思った。今なら笑えるけどね。
でも、「おかしい」「しんどい」と思いながら段々と仕事が憂鬱になっていき、めちゃくちゃツラくなったので、早々に退職した。半年も経ってなかった。
職場や紹介してくれた友人には本当に迷惑をかけたと思う。でも、「もうちょっと頑張ってみようよ」とか引き止めてくれなくてよかった。
「こいつはダメだな」とあきらめてたんだろうけど(笑)、本当によかった。まじでよかった。
そこから、私はむやみに人をひきとめることはしなくなった。追いつめるだけだから。
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誤解されないように言うけど、当時の会社のスタッフはみんないい人たちだった。面白くて優しかった。
海外帰りで貧乏だった私が、ちょっと体調を崩した次の日に、野菜もりもりのお弁当まで作ってくれた上司がいた。
みんな今もそこで情熱をもって働いてるし、私の友人なんかは本当にひいきめなしに、めちゃくちゃ能力がある。本当に素晴らしい仕事をする。それは、その会社のやり方が合ってるのかもしれない。
ただ、私にはそこの働き方が合わなかった。それだけのこと。
自分を擁護したいわけじゃないけど、【誰も悪くない】と思う。
(ただし、誰がどうみても完全に会社がアウトという場合も世の中には多々あります)
上で私が挙げた勤務内容は、現代で言えばブラックに該当すると思う。でも、私はその会社をブラックだとは思えない。
めちゃくちゃスタッフ同士が信頼しあってたし、上司も親身になってくれる会社だった。
もちろん、基本的には上の勤務形態がいいとは思わないし、よりよくなればいいと思うけど、でも、現状それを心地いいと感じてる従業員もいるのだ、事実。それは別に悪いことではない。
ただ、私は職場にファミリー感も求めてないし、プライベートでは別に関わりたくないし、ロジカルに働きたい人(理屈っぽい。気持ちでカバーとか無理。)なので、向いてなかったのだ。
自分がそーゆータイプの人間だということにも、それまでまったく気づかなかった。だから、気づかせてもらった。
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もし、頑張っても(これ重要)職場や会社に馴染めなくて、しんどくてしんどくて仕事がツラいなら、それは本当に合わないのかも。
もしあなたが今そんな状況にあって、自分が出来ないのがダメなんだクズなんだって思ってるなら、今なら自信もって言えるね、それは違うよ!
だって、そこまでツラくても頑張って仕事に行ってる、向き合ってるってのはめちゃくちゃ大変じゃないですか!
自分がしんどくてもツラくても頑張って戦ってる人がクズなわけないじゃんね!
仕事たのしー!うひょー!燃えるー!!って思って働く人より、よっぽどエネルギーいると思います。
もともと温まってるエンジンをフル回転させるより、冷えきったエンジンを稼働させる方がよっぽどエネルギー使いますからね。本当冷えたエンジンってかかりにくいんだから。
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「だから転職しよう!」とか、のんきなCMみたいに安易なことは言いませんけどね。いや、悪くないよ転職は。私も何回もしてますし。
ただ、何事もメリットとデメリットがあるので。
私は転職してよかったと思ってますが、昇給してった給料とか有給とかはリセットされちゃうしね、勤続のメリットはすべて手放すことになります。
福利厚生がめちゃくちゃ手厚いなら捨てがたいですけどね、「給料も安い、休みない、福利厚生も形ばかり、働きにくい、とにかくツライ」の条件がすべて揃ってるようなら転職を考えてみては?と思います。
ただ、転職だるいよね。年を重ねるほど。でもね、気づいてくださいね。もし今、しんどくてしんどくて死にたくても、状況を変えられるのは自分しかいません。
国や会社は助けてくれないよ。それに実際、今の仕事辞めても生きようとしてる限り死なないから。
「辞めるほどではないけど、サービス残業したくない」なら帰ろう。
もしそれで解雇になったら違法だし、もし賛同者が増えて、従業員がサービス残業を拒否したら、会社は残業しなきゃ回らない時には、きちんと残業代払って残業をお願いすることになる。
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「そんなのできたら苦労してないよ」と嘆くあなたへ。
確かにサービス残業は休日出勤などを強いてるのは会社かもしれません。ものすごい圧力をかけてくるでしょう。
でも、同時にそれを許してしまっている自分がいることも自覚してください。
自分が定時で帰れないのは、給料が安いのは、待遇が悪いのは、自分がその状況を受け入れているから。
だから変わるべき!とは言いません。だって難しいもん。簡単にできることじゃない。できないから悩んでるんじゃんね。
でも、これを自覚してるかしていないかは働き方に影響します。
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やたらめったら意識高い系の話をしたいわけじゃないんですよ。
だって、多くの人は惰性で働くだろうし、心から仕事を楽しんでる人なんて一握り。生活する資金調達のために労働があって、別にやりがいとかなくてもいいと思います。
でも、やりがいなくてもつまんなくてもいいけど、ツラかったり苦しいのは、やっぱり良くはないんじゃないでしょうか。
死にたいほどの思いで働くなら、生きたままとりあえず仕事を辞めてみるのもいいかもしれませんよ。
ただし、やはり勤続のメリットがあるような会社であれば、よく考えた方がいいとは思います。転職して後悔したという話もよく聞きますから。
でも、自分がそこで精一杯やった上でもうこれ以上はムリだな!と転職を決めたなら、あまり後悔することはないのかなと感じてます。
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一口にブラックといっても、最初から狙った悪どいところから、慣習的にブラック化してしまってるところまで、色々あります。
というか経験上、まったくすっかり純白アタック抗菌プラスみたいな会社は知りません。あってもきっと数%の世界でしょう。
多くの会社はグレーもしくはちょいブラック、ビターなカフェオレテイストでやってると思います。
ピュアホワイトな会社、あったら素晴らしいけど、そんなもん無い!と思って、その上での自分なりの働き方を模索する方が賢明でしょう。
会社のやりかたが平気な人はそのまま働けばいいし、嫌なら受け入れない。許容しない。
自分にブラック労働させているのは最終的に自分自身です。
自分の考え方、思考が、ブラック化していないか、一度向き合ってみるのもいいかもしれません。
どうか、自分に「ダメなやつ」というレッテルを貼ったり、泣きながら出社したり、自分を見失うことはしないでください。
あなたの真面目さは、あなたを生かすために使ってください。
おしまい。
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