秋はきのこが美味しくて、やっぱ王様は松茸って感じだろうけど、香茸(読み:こうたけ)ってきのこはご存知でしょうか?
ちなみに、東北では、香茸よりも「ばくろ」と言った方が通じる。
『馬も喰らうほど美味しい』と言われることから、馬喰(読み:ばくろう)って呼ばれるようになったと言われているけど、誰も最後の「う」までご丁寧に発音する人はいない。
「ばくろ」って言う。さすが短縮好きの東北人。
職場のおじちゃまたちが、秋になると口を揃えて「ばくろめし食いてぇな」と言う。
でも、店頭で見ることはかなり少なく、ある意味松茸よりも貴重なきのこ。
たまに産直とかであっても、パックにこんもり入って3~4千円したりする。え!高っっ!?
ところが、偶然の巡り合わせで、そんなばくろを頂く機会に恵まれた!なんで!?ありがとー!
鼻息荒く興奮したのも束の間、どうやらばくろの魅力は生にあらず。
しっかり干してからが最大の見せどころらしい。
生のときは、「キクラゲみたいなキノコだな~。香りも、まぁあるかな~」くらいだったのに、干すほどに充満するなんとも言えない芳しい香り!!!!
正直それは、家中に充満し、ジップロック1枚に入れたくらいじゃだだ漏れる。
松茸の比じゃない。ちょお強い。
でも、なんともいえず美味しそうな香り。例えを考えてみたけど浮かばない。
でも、そそる香り。なんだこれ。
乾燥して、ずいぶんちんまくなったけど、プンプン香るばくろ、念願のばくろ飯にいたしましょう。

まずは、ばくろを水で戻します。この戻し汁で炊きたいので、炊飯する分くらいの量で。
そうすると!むくむくに膨らんで、プルプルになってきます。可愛い。
ばくろって、裏側?が、獣の毛皮みたいな、リアルファー感(ふかふかじゃないやつ)があるんですよね。超ワイルド。
「うぉぉお!」ってナデナデしたいんだけど、触るほどに指に香りが移ります。
戻したら、好みの大きさに切って、研いでおいたごはんへ。
お米は、もち米と1:1で、2合。
味付けは、お醤油大さじ2に、みりん大さじ1のみ。刻んだ油揚げを1枚分入れました。
そこにばくろを戻し汁ごと入れて、炊飯!!!いぇーい!
炊飯中も、炊飯器から出る蒸気で、部屋中サイコーの香りがムンムンモンモンとし、トリップしそうな空間に仕上がりました。
いや、写真ボケすぎじゃない?
張り切って、お茶碗山盛りによそいました。おかわりしました。

ちょっと水加減ミスって、柔らかめに炊き上がっちゃったんだけど、いいよいいよ全然!大丈夫!
美味しい!美味しい!うんまー!!!!
ばくろは、本来であれば高級なので、少量を細かく切って使いがちだけど、少し大きめに切った方が香りも強くて食感もコリコリとして美味しいと思います。
超贅沢な気がするけど。いや実際、贅沢だけど。
他にも、煮たり炒めたりといろいろ食べ方があるみたいだけど、今回は使い切ってしまったので挑戦できず。
またいただくことがあれば挑戦してみたい!でもごはんも食べたい!そう、買う気はない!!!←
注意すべきことはただ一つ!
そのまま食べないように!
干した方が圧倒的に香りが豊かになります!びっくりだよ。
とはいえ、もう冬だ。なんか今年は秋が早かった気がするな。
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