資格試験に限らず、《試験》を受けるうえで私が最も大切だと思っているのは、【分析】です。
分析とか言っちゃうと難しいような気もしますが、多くの人が知らず知らずのうちにしてることです。大丈夫!笑
◎問題形式の分析
まずは、どのような問題形式かを知ることです。解答は選択形式か、記述形式か。論文形式のものもあれば、実技や面接が必要なものもあります。
食生活アドバイザーの場合は、2級3級ともに筆記試験のみ。
筆記試験は、1つの問題に対する答えを複数ある解答から選ぶものと、1つの問題に対する答えを記述するものの2パターン。
ただし、2級と3級では出題方法に大きな違いがあります。
それは、選択肢に「該当なし」があるかどうか。
たとえばイチゴについて。(これは筆者がテキトーに考えた例題です。)
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いちごについての記述として、不適当なものを選びなさい。該当するものがない場合は、6を選びなさい。
1.いちごは果物である。
2.いちごは赤いものが一般的である。
3.いちごはバナナではない。
4.いちごは土でしか育てられない。
5.いちごはシロップやジャムに加工できる。
6.該当なし
この場合、正解は4(いちごは水耕栽培もできます)になるのだけど、仮に4が正しい内容だった場合、1~5のなかに正解がないので、6を選ぶことになります。
つまり2級では、1~5の内容をすべて把握した上で、いずれも解答として間違っていると思った場合のみ6の「該当なし」を選ぶことになります。
3級にはこの選択肢6がないので、1~5のうち1つには必ず正解があるので、消去法や、一か八かで選んでも正解する可能性は高いんですよね。
なので、3級に比べて、2級の合格率がガクッと下がるのは、この消去法が効かない出題方法が大きく関係していると思います。
◎出題範囲の分析
もともと学習範囲が広い食生活アドバイザーですが、2級になると、さらに知識の専門性が高くなります。
たとえば、項目の数。
どちらの級も、学習範囲が大きく6章に分けられています。そして、各章の内容をさらに細かく分類しています。この項目数が、2級になると全体的に増えています。
実際に項目数を数えてみました。
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1章「栄養と健康に関する基礎知識」
2級 13項目 / 3級 8項目
2章「食文化と食習慣に関する基礎知識」
2級 10項目 / 3級 11項目
3章「食品学に関する基礎知識」
2級 11項目 / 3級 6項目
4章「衛生管理に関する基礎知識」
2級 9項目 / 3級 8項目
5章「食マーケットに関する基礎知識」
2級 9項目 / 3級 6項目
6章「社会生活に関する基礎知識」
2級 10項目 / 3級 8項目
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もちろん、中身もより専門的な内容になっているので、項目数だけでは比較にならないとは思いますが、出題範囲が広く深くなっている分、幅広く学習することになります。
全部全部しっかりみっちり覚えようとしたら嫌になりますね。私は嫌です。笑
◎過去問題の分析
これには過去問題集などが必要になりますが、それ以外にも、テキストによっては過去問題を分析してるありがたい予想問題集なんてのもありますからね。
出題の文章というのは、試験や資格によって結構クセがあるもので、素直にわかりやすい出題をするものもあれば、わざとわかりにくい問題文にしてるものもあります。
問題文に慣れておくというのは、出題の内容をより短時間で理解するためにも、やっておいて損はないと思います。
また、同じ解答でも異なる表現で出題していることもあるので、どのような内容が出題されやすいかを絞るのにも有効です。
◎試験時間の分析
そして、大切なのは、試験時間と問題数の分析。つまりペース配分ですね。
問題数が60問に対して試験時間が60分あるのか90分あるのかでは、解答にかける時間が大きく変わります。
食生活アドバイザー2級の場合は、選択問題が42問、記述問題が13問、計55問を90分以内に解答します。
1問あたり1分半程度ということになりますが、実体験から言うと、これは非常に余裕をもった時間設定で、本番でも多くの人がそれ以前に解答を終えていました。
私も、何度も何度も見直しをしましたが、それでも試験終了前に退室しました。
ただ、解答のスピードに自信がない人は、時間内に全問解けるようなトレーニングをすることが大切です。
しかも、全試験時間を均等に分配するのではなく、例えば、選択問題では何分、記述に何分、見直しに何分、という大きなペース配分をしてから、細かく取り組んだ方が余裕が持てると思います。
◎選択問題を重視せよ
一般的な試験では、記述問題に時間をさく人が多いと思いますが、食生活アドバイザー2級に関しては、出題形式上、選択問題(マークシート解答)の問題を1~5まですべて理解して解答しなければならないというややこしさがあるので注意してください。
そう考えると、記述問題は一問につき解答は一つしかないので、考える時間はかかりません。覚えてるかどうかです。
一方で、選択問題は、すべての選択肢に目を通し、さらにその正誤を見極めていく必要があるので、考える時間は記述問題よりかかると思います。
もちろん過去問を解けばわかるんですが、なかには、一発で「コレだな!」って思える問題もあるので、あまり気負いせずに。笑
◎独学はいかにポイントをつかむか
独学は、すきま時間に自分のペースで出来ることがメリットでもありますが、ただやみくもに勉強していても、範囲が広すぎます。
知識を広く深く得たいという人はもちろんいいんですが、なによりも合格が最優先!と考えるなら、コツを押さえない学習は、はっきり言って時間のむだ!
自分の知識を深める勉強法と、資格合格の勉強法は、やり方が違うと思っているので、もし、独学だといつもやり方がわからなくなって行き詰まっちゃうという方は、参考にしてみてください。
自分にとっての覚えやすくて効率の良いやり方を見つけて、ポイントを押さえた独学になるように、頑張ってください!
⇒食生活アドバイザー2級独学受験についてはこちらへ。
⇒食生活アドバイザー2級受験に実際にかかった費用はこちらの記事をどうぞ。
つづく。
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