食のこだわりって、本当に人それぞれだから、何を美味しいと思うか、何にお金をかけるか、はたまた食にお金かけるのはもったいないと思うかは人によって絶対に変わってくる。
私の場合は、まずなによりも食べることが、美味しいものが大好きだから、ここを削ってしまうイコール人生の楽しみを削るみたいなもので非常~にストレス!
その分、人よりは(といっても誰かと額面で比べたわけでもないけれど)、洋服や化粧品、スキンケアは限りなく安いと思う。あ、プチプラね。
でも、食費を削っても、他に優先したいものがあるなら使うべきだし、人のお金の使い方にケチをつける気はさらさらない。
なにごとも自分が楽しいことが正解だ!
でも実際「食にお金をかける」という人は珍しくないだろうし、無意識のうちにしている人も多いんじゃないかと思う。
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「食べものにこだわっています」という人を頭の中で勝手にイメージしてみる。
メディアが作り上げたような海外セレブのようなナイスバディの人が浮かび、
「基本的に食材はすべてオーガニック。サプリ感覚でスーパーフードを取り入れるようにしています。サラダは基本的にオリーブオイルとミネラル豊富なお塩だけでいただきます。お肉も赤身中心で。添加物は基本的に摂りませんね。」
と語り始める。
これ、最高だと思う。極めている。間違いなく体思いで、ヘルシーと言えると思う。
でも、脳内で作り上げた私のゴリゴリセレブに言うのだ。
「東北の片田舎で、欲しい食材がなんでもオーガニックで揃う店どこ?ぶっちゃけスーパーフードよりサプリの方が安いし効率的じゃない?オリーブオイルと塩も確かに美味しいけど、たまにはキューピー胡麻ドレッシングとか、シーザーとかなんかこってりしたの食べたいね!マヨネーズ万歳!カルビ万歳!豚バラ万歳!ファストフードにジャンクフード、カップラうっっめー!!!」
な…?
でも、別に、誰も(私も)間違っていないし、正しいのだ。
それでも私は人生において「食」がトップと言えるくらい優先すべきことで、自分なりのこだわりがある。
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「私はそこまで食べ物は優先してないかな~」って人はいるだろうけど、たまに自覚していないだけという人もいる。
たとえば、スイーツ。
「スタバの新作、絶対飲みたい!」「新しいカフェのパンケーキ、並んで食べてきた」「話題のシュークリーム買いに2時間かけて行ってきた」
スイーツはごはんではないのかもしれないけど、間違いなく「食」ではある。
これ、トレンドに敏感でオシャレな楽しみ方なんだと思うけど、スイーツにまったく興味が無い私にすると「狂気」を感じる。
でもこだわりって、そういうものだ。
他人が「ええ、まじで…?」っていうことが平気で出来ちゃう。
自分が嬉しい、楽しい、満足できるから。
案外、多くの人が、食のこだわりをもっていると思うのよ。
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私にとっては、それが「調味料」だったりする。
発酵食スペシャリストという資格を取った背景も、調味料に興味が出たからで、勉強してからはもう何より調味料が大好き。
海外に行くと、現地の珍しい調味料とか買い漁って、自分へのお土産が、瓶とか缶とかで重量級のボトルばっかりになる。
これは私の考え方だけど、「いい食材、こだわった食材」というのは確かにあって、だけど、すべてそろえようとすると流通面もそうだけど、鮮度や、一番はコストの問題がある。
私は作物の生産者でもあったから、高い値段の食材にはそれなりの理由があるとわかるし値付けには納得できるんだけど、それでも私(我が家)にとって、食材にお金をかけることは難しい。
それから、もうひとつ。
どんなにいい食材を揃えても、最終的に調味料がよくないと台無しになると思っている。
もちろん、マイナスにはならないよ。もったいない気がするという意味で。
逆に言えば、どんなにありふれた一般的な食材でも、調味料によってはものすごく味わい深いものになってくれることもあるのだ。
それに、調味料って料理に味をつけるものだから、ある程度食材に染み込むよね?
お醤油を眺めて、それが日々使われて無くなるころには、丸々1本分、自分や家族が飲み干すのだと考えたら、どう?
そしたら「できるだけシンプルな素材で作られたものにしたいな」と思うようになった。
確かにスーパーでセールされるようなものよりは、かなり割高になる。
でも、私は、それで自分が満足するからいいのだ。
なにより美味しいし。美味しくなかったら続けていない。
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私が調味料にハマりだしたのは、結婚前からのことだったから、結婚したころに、
「やりくりもちゃんとするし、食費も抑えるところは抑えるけれど、調味料だけは高くても自分の気に入っているものが買いたい」
と、しょっぱなから夫に伝えた。
まったく反対はされなかったけど、プレゼン体質(?)のため、市販のものと私の好きなものを味比べさせた。
醤油も塩も酢もみりんも味噌も、なんでも。笑
シンプルに、みりんそのものを飲んだことのある会社員一般男性は、なかなかいないと思う。
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スーパーだけでも、いろんな「こだわり」商品があるけれど、味以上に訴えるものはないと思う。
だから、自分が美味しいと思えば、化学調味料も使うし、添加物が入った食品も食べる。
たまにはジャンクフードが恋しくなるし、カップラは便利で最高!
でも一貫して、美味しくて楽しいのだ。それが最高。
飽食時代と呼ばれる現代は、多くの食品ロスもある時代。
食に限ったことじゃないけど、自分の好きなもの、こだわりたいもの、お金をかけていいものを、見極めていくことは、無駄を減らすことにつながる。
だけど、無駄は悪ではない。
無駄というのは、無駄なものばかりに囲まれているより、自分で選び抜いて価値があると思っているものに囲まれた時の方が際立つ。
そして、「無駄を楽しむ」というのは、無駄を認識できてこそ。
所詮こだわりなんて自己満足なんだから、無駄を楽しむために、自分のこだわりは大切にした方がいい。
ま、こだわりって言葉はあんまり好きじゃないんだけどね!はは!
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