ちょっと間があいてしまいました。ここ数週間、いろんな予定が重なりバタバタしてまして、ようやく、一息ついてます。
この頃は、ぐっと冷えて雪が降って道路が凍りついたかと思えば、
んもう、寒いの苦手なんですよね。冬生まれの雪国育ちですが、寒いのは苦手だし、ウィンタースポーツも一切しません。季節も遊びも夏が好きだよー。
それでも、霜が綺麗に降りた朝なんかは、とっても綺麗です。こんな風に落ち葉の一つ一つに、繊細な氷の結晶がついていて、冬の魅力もさらーっと見せつけられてしまいます。あっぱれ!
◎冬といったら、鍋!ではなく…
冬が苦手、とか言いながら、冬は美味しい食べ物がたくさんありますよね!!!寒いから外に出たくないし、活動量も少なくなりがちなのに、どうして美味しいものはいっぱいあるんだー!!やめてくれー!!まあ動けってことですね。笑
気温や、洋服だけでなく、食べものからも季節の変化をしっかり楽しみたい!
そんな時は朴葉焼き!
え?ちょっと待って!え、冬といったら鍋とかじゃないの?そんな定番料理みたいな言い方してるけど、知らないし!まず「朴」ってなんて読むの!?
あっ、えっと、はい、朴(ホオ)です。
ホオノキ(朴の木)という木があって、その葉っぱが朴葉(
田舎だと雑木林や、川沿いなんかに生えてたりしますが、
温泉旅館なんかに泊まると、夜ごはんのメインに、
この葉っぱ、独特の香りがあるだけでなく、大きくて丈夫で、火にも強く、殺菌作用があるので、昔はこれに食材を包んでいたそう。そこから、朴葉味噌や朴葉寿司なんかが出来たり、朴葉焼きがうまれたんですと!
もちろん、葉っぱのお皿としても使われていたそうで、お墓のお供え物を置くのに使っている家もあるそうです。
今でも非常に便利なんですよ!現代だと魚など匂いが強いものを切るときに、開いた牛乳パックをまな板にして、使い終わったらそのままポイッてするとまな板に匂いもつかず、衛生面でも安心で便利と言われますが、昔は朴葉がその役でした。
葉っぱなので、ハサミでチョキチョキ開く必要も無く、柔らかさもあるので、使った後はくるくると捨てられます。パックものをゴミ袋に押し込みすぎて穴が開いたよ…ってこともありません(笑)
まあ、まな板を使い分けられたらそれに越したことはないんでしょうがね。はは。
◎朴葉焼きを作ろう
さあ、それでは作ってみましょう!
まずは朴葉をよく洗います。洗ったら水気は軽く取っておきます。
今回は落ち葉を拾ってきました。すこし乾燥が気になったので、ぬるま湯に5分くらいさらしてみました。
完全に自然のものなので、気になる方は食品用の除菌スプレーなんかを吹き付けてもいいと思います。あとで紹介しますが、青葉で調理したときは、水洗いした後、食品用除菌スプレーしてみました。なんとなく。季節的に。
(いや、でもそもそも気になる人は落ち葉で料理なんかしないかな…あの、でも、衛生的に最善を尽くしてトライしてみたい方はこの方法で是非!!)
あ、もうぜんぶ乗せちゃったんですけどね。あと、ちょっと乗せすぎてますけどね。
今回の材料は、えのき、まいたけ、長ネギ、豚バラスライスです。材料に決まりは無いと思いますが、お肉かお魚(白身など)が入ると豪華な感じが出て個人的に好きです。雰囲気も大切にしたい。でも、野菜ときのこだけでも十分おいしくなりますよ!
上にモタッと乗っているのは、長ネギのみじん切りとお好みの味噌を混ぜ、お酒とみりんでゆるめにのばした味噌だれです。具材で挟むように塗っていってもいいし、葉っぱに塗るのもまたよし。上に乗っけるだけでもよし。なんでもよしです。どこに塗っても大失敗はしません。
ほんで、ここで網に乗せて炭火で焼いたら、たまんないにもほどがあるのですが、今回は早く食べたかったので(笑)フライパン調理です。
葉っぱが贅沢使いできる人は、ぜひもう一枚の葉っぱで蓋をしたはさみ焼きにすることを激しくおすすめします!!!香りがぜんぜん違うので!!
いくら火に強いとはいえ、油断すると焦げますからね!火加減は調整しながら、心配であれば少しお水を入れて、蓋をして蒸し焼きにします。
フライパン調理のときは、葉っぱが1枚だろうとはさみ焼きだろうと、フライパンの蓋をすることで、短時間で中までふっくら火が通りますよ。
はい、焦がしたーーーーーーーー。笑
油断するとこうなります。原因は食材の乗せすぎですね。たれが流れて焦げてますね。しかし、焦げたのは葉っぱだけで、中身はいい具合に蒸し焼き状態でした。
あとは、食材にお味噌をつけながら、熱いうちにホクホクいただきます。なんともたとえようの無い独特の香りが食材に移って美味しいです!!いつも「〇〇っぽい香り」って例えようとするんですが、いまだにビシッとくるのが浮かびません。
味をつけずに、蒸して、ポン酢でいただくのも美味しいかも!と思うので、今度葉っぱを見つけたら挑戦してみます。
◎実はもっと美味しい生の朴葉焼き
普段なら背が高くて、葉っぱが木についている夏はなかなか採れない朴の葉。
今年の夏に、手が届くところに生えている葉っぱを発見し、感動して採集しました。
じつは、青い生の葉っぱのほうが、香り高くて美味しいという噂を聞きつけていたので、試してみたかったんです。特に葉が硬くなる前の、5.6月頃の葉がおすすめです。
それで作った朴葉焼きがこちら。
美味しかった。おいしかったです。大変おいしゅうございました。なんか、生ならではの力強さを感じる味でした。(どんなんだそれ。)
んー朴葉焼きだけでなく、朴葉味噌や、朴葉寿司も作ってみたいです。
ただの葉っぱ、とは言えないですね。恐るべし朴葉。結局、年中素敵じゃないの。(お花もとってもとってもいい香りなんです!)
食材でも、調味料でもないのに、明らかに料理をぐぐっと美味しくする不思議な存在。そんなところからも、料理の面白さを楽しんでいきたいと思います。
朴葉を今年もおいしく頂きました!朴葉焼き~2018年ver.~
朴の花もとっても可愛いんです!朴の花2019
おしまい。
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