私には数年前から大好きなアーティスト夫妻がいる。
ピアニスト、ダンスアーティスト、イラストレーターのふくしひとみさんと、美術家でふくしさんのマネージャー的なものを担当している(違ってたらごめんなさい…)夫の戌一さん。
彼女を知ったきっかけはどこからか流れてきた戌一さんのツイートだった。
数限りなくある作品(?)のなかでも、代表的と言ってもいいであろうトイピアノの演奏動画だった。
ふくしさんの目鼻立ちだけではなく全身から放たれる美しさと妖しさ、独特の世界観と音楽、確かな技術を感じる演奏に一瞬で虜になり、それから密かに、心のなかでは盛大に応援している大ファンだ。
ちなみに同郷。嬉しすぎる。
プレイヤーの彼女の演奏や日常、作品の販売などを積極的に発信しているのが戌一さんなので、彼のツイートも楽しく拝見している。
アーティスト同士の結婚生活というと、どうしても自分の世界観が強い者同士でなかなか難しそうなイメージがあるけれど、実際難しいことは多いらしいことをかつて戌一さんが言っていたような気がする。
過去ツイにあるかな…。
ちなみに、戌一さんは妻の才能をサポートすることで、彼らなりの夫婦として、アーティストとしての関係を構築していったらしい。
ご夫婦二人共のTwitterをフォローしていたので、それぞれに見られる日常のなんてことない写真や動画、出来事にもほっこりとさせられ、私の癒しでもあった。
ちなみに個人的には、オムライスを前にした時と新しい楽器を手にした時のふくしさんの表情が大好き。超可愛い。キュンとする。
そして数日前には、こんなツイートが流れてきた。
チョコレート専門店で妻に「誕生日やから好きなだけ買ってええよ」と見栄を張ったものの、想定の倍近くの会計に「さすがに買いすぎやろ!」という気持ちが一瞬頭をよぎったが、よく見ると全種二個ずつ入っていて、妻の「毎日一個ずつ一緒に食べようね」という言葉を聞いた時、自分の器の小ささを再確認 pic.twitter.com/lnZ99DhtsE
— 戌一 いぬいち (@inu1dog1) January 9, 2022
はわわわわ、キュン!!!!!!可愛すぎる!!!!!
これを、ふくしさんが言っているからなおさら可愛い!なんだよ嬉しい!え、悔しい!そのやりとり眺めていたい!
なんて思って私が画面越しにニヤけた。
これノロケだよなあ~。しあわせな日常だな~。素敵な関係だな~。
とにかく幸せのおすそ分けをいただいたようで、とてもホクホクした気持ちになれた。
それからまたTwitterを開くと、またタイムラインに同じツイートが上がって来た。
「お、これはバズったか!?だよね!わかるぅー!!」と思いながら見ると、戌一さんが謝っていた。
私のツイートで不快な思いをさせてしまった皆さま、申し訳ありませんでした。
え?なんで?不快?どゆこと?
意味がわからず、ツリーや関連ツイを読んでみると、どうやら
誕生日にチョコレートごときで「見栄」とか言うなんて
チョコが想定の倍額になったことを気にするなんて
みたいなことなんだけど、そこから派生して、ふくしさんの服装についてや、過去ツイさかのぼった批判や、夫婦関係について(モラハラ・パワハラ等)、次々批判されたようで。
本人の比ではないけれど、私もものすごく傷ついた。
ああ、違うんだよ、そうじゃないんだよ…
当人でもないくせに、Twitterで見守るだけのファンなのに、「お願い話を聞いてくれよ、そうじゃないだろうよ」という気持ちになった。
とはいえ、難癖付ける人は、何が起きても難癖をつけるのが生きがいなので、わかってもらおうとするだけ暖簾に腕押しなこともわかっている。
どうしてこんな風に読み取れてしまうんだろう。
近年の炎上の中でももっとも意味がわからない炎上だった。夫婦愛が燃え上がる的な炎上なら納得なのだけど。
でも、たぶん、批判した人にはその人の事情もあるんだと思う。
擁護するつもりはないし、私の意見とは大きく異なるからわかりあえることも同情もできないけれど、でも、そういうことってある。
たまたま機嫌が悪いとか、仕事でうまくいかない日々が続いているとか、家族や友人、それこそ夫婦の関係に悩んでいる最中とか、死にたいほどつらくて幸せそうな人を見るとどうしてもあら捜ししたくなるとか、そういうの。
傷つけようと思っていたわけじゃないかもしれないし、自分の正義感で良かれと思って発信してる場合もあるし。
でも、多くの人がそうであるように、このツイートは、過半数以上の人が、ほっこりとなって、思わず頬をゆるませてしまうような温もりあるツイートだと思うのよ。
そして、プレゼントにチョコレート、私も嬉しいよ。すっごく嬉しいよ。
好きな人からだったら、大切な人からだったら、めちゃくちゃ嬉しいよ。ハナクソとかはいらんけど。
でも私はこんな風に、2個ずつ買って「一緒に食べよう」なんて言えるかな、いや、言えない。笑
自分の器の小ささを再確認したし、でもめちゃくちゃ可愛くていい話だったから、もし今後夫に、チョコレートを買ってもらえる機会があったら、計算高く、このエピソードを参考にさせていただこう。
モラハラパワハラって苦しんでいる人は絶対救われるべきだけど、「買ってあげよう」とか「していただけますか」的なやりとりって普通にあるよね?
偉そうとか主従関係とかナシに。
それってひとつのコミュニケーションだし、遊びだから、言葉遣いとしては高圧的でも、笑顔だったり、冗談であることが明らかなんだよね。
だからもしその言葉だけをそのまま受け取って、批判しているとするならば、コミュニケーションの豊かさやバリエーションの乏しさが、ただもったいないなと思う。
少なくとも、この夫婦の場合、過去ツイをさかのぼれば、お互いがお互いをパートナーとしてとても大切に愛おしんでいることがわかるのだ。
どうかこの夫婦が、これからも朗らかで温かい日常をおくれるように願う。
p.s.ふくしさんの演奏や作品もとっても素敵なので、絶対チェックしてくれよなっ!!!!!
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