冬至を、私なりに、現代なりに、楽しんでみる。

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今日は冬至。一年で最も日が短く、夜が長い日。

だからといって、いつもより早く帰れるわけでも、長く眠れるわけでもない現代人にとっては、「へーそうなんだ」程度の行事かもしれないね。

冬至といえば、かぼちゃや小豆を食べたり、ゆず湯に入るというのが定番みたいだけど、どれも江戸時代から始まっているそうな。

ちなみにかぼちゃの旬は夏だけど、夏野菜には珍しく長期保存がきくことから、緑黄色野菜が乏しくなりがちな冬の貴重な栄養源として特に冬至に食べられたとか。

かぼちゃには、カロテンやビタミンB1、B2、C、E、食物繊維なんかがたくさん含まれていて、地味に栄養満点なんだよね。美容にいい野菜としても挙げられたり。

でも、個人的にはあんまりかぼちゃってチョイスしない野菜のひとつ。
切りにくいし、火が通るのに時間もかかるし、面倒くさがりな私には、なかなかハードルが高い。

ところが夫はかぼちゃが好きなので、たまに頑張って使うけど、そういう時はもうワタも取ってカットしてあるものを使うんだよね。割高にはなるけどラクだから。ゴミも出ないし。

苦手な食材の下処理は、なるべくラクをすることでハードルを低く低くする派です。

ちなみに、冬至を意識したわけじゃないのに、2日前にたまたま作っていたかぼちゃの煮物があるから、今日のために用意したという顔をして出すんだ。
偶然なんだけど、計算ずくでした!みたいな顔で。

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そういえば小豆は、友人にいただいた瓶詰のペーストがあったなあ。

とらやさんの、2本入り。1本はいただいてすぐにぺろりと完食したけれど、もう1本は大切にとっておいてたんだ。

よし、これもちょうどいい。
今日のために残しておいたんだって顔をして出そうっと。

ちなみに小豆は、赤い色に邪気を払う力があるとされてきたことから、小豆を入れた小豆粥を冬至の朝に食べて、無病息災を願うという習慣があるそうな。

あ、そうだ。実家から柚子ももらっていたんだった。

柚子いいよねえ。柚子の香り本当に大好き。
柑橘系なのに、香りに、爽やかさよりも優しい甘みを感じる。

柚子湯の由来がわからなくて調べてみたら、「冬至」を「湯治」、「柚子」を「融通が利く」にかけて、お風呂屋さんが始めた習慣だとか。

「融通が利く」が「体が丈夫になる」ってことを意味しているらしいんだけど、なかなかざっくりしているような気がするのは私だけかな。
ムリヤリ感すごくない?昔は通じたのかな。

お庭に柚子がゴロンゴロン実っているようなら、ドカンドカンと湯船に放り込みたいけれど、お庭もなくお金の余裕もない我が家。

ここだけの話、柚子は柚子でしっかり使って、皮を湯船に入れているのです。

見た目は本当に貧乏くさいかもしれないけど、小さい湯船には十分香りが広がるし、とっても気持ちよくなれるから。

ちなみに柚子をたっぷり絞った白菜たっぷりのお鍋にするんだよ。
柚子と白菜って最高に相性がいいと思うんだよね。本当にしあわせな冬の味がする。

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昔、というより、本当に数年前までは、年中行事なんてまったくってほど気にしなかったし、どうでもいいとすら思っていた。

でも、結婚して自分が食事を主に担当するようになってから、食事から家族の健康や幸せを願うこと、みたいな感覚が生まれて、単純な栄養バランスだけじゃなく、行事食のようなゲンを担ぐ食事もいいなあ~と思えるようになった気がする。

そう思うと、私の実家は、年中行事を本当に大切にしていて、父が暦を確認しては、母が当たり前のようにそれに合った食事を作っていた。

そうすることを「昔の人だから」だと思っていたし、実際に世代差というのはあるかもしれないけど、でも、そんな年中行事を大切にすることで、節目を意識することで、毎日の食事に意味を持たせることで、家族がより健康で幸せにいられるようにという想いは確かにあったんだと思う。

季節の移ろいや、時間や曜日の感覚にうとくなりがちな現代。

特に最近は、リモートや在宅勤務が増えたことで、家からも出ず、窓も開けず、1日を終える人も珍しくないかもしれない。

ただ繰り返す、日々を消費する。

子供の頃より時間があっという間に過ぎていくように感じる、ルーティンワークのようになりがちな人生ならなおさら、年中行事は必要なのかもしれない。

今日は冬至か。

ということは、明日からはまた少しずつ日が長くなっていくんだね。

それを感じられるかな。時計じゃなく、空を眺めて、季節の変化を感じられるだろうか。感じたいな。

雪は降るかな。お正月は晴れるかな。誰と過ごそう。何を食べよう。春はいつ頃来るだろう。

繰り返すようで、変化している。

今日はいつもよりゆっくりお風呂に入ろう。

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