コーヒーは好きですか?私は成人するあたりまで、コーヒーは大嫌いでした。コーヒーの香りを嗅ぐだけで気持ち悪くなってたんですよ。こんな人、他にもいません?
◎コーヒーが飲めなかったあの頃
典型的ですよね。コーヒー飲めたから大人になったとは言わないけれど、やはりこんなに苦い飲み物を「美味しい美味しい!」と飲むようになったんだから、好みって変わるもんです。
母親がコーヒー大好きで、自分でドリップするような人だったんですが(インスタントも飲むけどね)、子どもの私にはコーヒーの香りが強すぎて、トラウマのようになってしまい、コーヒー屋さんの前を通るだけで、豆の香りで気持ち悪くなるほどでした。
◎コーヒーに手をだした頃
なんか悪いことをしているようなタイトルですが(笑)、飲めるようになったのは、大学生で一人暮らしをはじめてから。
王道を走るかのごとく、レポートに追われていた時期があって、ほとんど寝ないでやってたんですよね。でもやっぱり眠くなるから、覚醒させようと若者らしくレッドブルとか飲んでたんですけど。
いかんせん何度も飲むには学生のお財布に優しくない値段。笑
それにやっぱりエナジードリンクを飲み続けるのには抵抗があったので、ここで思い付いたのがコーヒーでした。
嫌いなりにも眠気覚ましの定番なのは知っていたし、エナジードリンクよりは安価だったので、ブラックコーヒーに手を出しました。
これが、もう、大成功で。笑
まずいまずい苦いクサイクサイおぇー!!となったんです。
紙パックの1リットルで100円程度のやつ。
もうね、「こんなに美味しくないものを飲まなきゃならないなら早くレポート終わらせなきゃ!」という歪んだ動機に繋がって、おかげさまで頑張れました。
その頃には、相変わらず美味しいとは思わなかったけど、ブラックコーヒーの味には慣れていたと思います。
◎コーヒーの味の幅を知る
それからしばらくして、友人とちょっとコーヒーにこだわったオシャレな喫茶店に出掛けました。(好みよりオシャレっぽさが勝る時期ってありますよね。)
以前なら、メニューから、なるべくコーヒー感がないものを選んでいたけど、思いきって、ブラックコーヒーを頼みました。
そこで、驚くんですね。美味しいんですよ、コーヒーが。たぶん人生で初めてコーヒーに興味を持ちましたね。
だってそれまで、コーヒーに、酸味や苦味、焙煎具合、挽き具合etc… こんなに種類があるなんて知らなかったですから!
◎なんでこんなにコーヒーが苦手だったのか
ブラックコーヒーの美味しさと面白さに気づいてからは、積極的にブラックコーヒーを飲むようになりました。
ところが、ミルクや砂糖が入ると、途端に苦手に感じてしまいます。
ところが、ミルクはミルクでも、生クリームや牛乳だと美味しく飲めます。
これで気づいたんですが、私がコーヒーが苦手だったのは、コーヒーそのものではなく、コーヒーに大量にはいった砂糖や、コーヒーミルクだったんです。
砂糖(甘味料)は、もともと甘いものが苦手なので納得だったのですが、ミルクはなぜだろう?そう思って調べたことがあるんですけどね。それはそれは衝撃でした。
◎コーヒーフレッシュは乳製品でもなんでもない
コーヒーフレッシュ、そうそう、あの、喫茶店とかにある、ちいさいプラスチック容器に入った白い液体ね。コーヒーのミルクとして出てきますよね。でもあれ、何で作られているか知っています?
ちょっと考えてみてください。あれ、基本的に常温保存ですよね。そして、牛乳に比べるとかなり日持ちしますよね。その時点で、不思議に感じないといけないんですよね。
コーヒーフレッシュの原材料は植物油です。
そうなんです。知らなかった人はびっくりですよね。信じられないならぜひスーパーなどで原材料を確認してみてください。
なので、コーヒーミルク(コーヒーフレッシュ)をいくら入れても、コーヒーに油を溶かしていることになるので、決して牛乳を入れた味にはならないんですよ。
◎シンプルなコーヒーが好き
現在はコーヒーが好きです。自分でドリップもします。コーヒー豆屋さんの前を通るのだけは、香りが濃くて強いのでまだ少し苦手ですが、淹れたてのコーヒーの香りは素直に「いい香り~」と思えるようになりました。
一番はブラックコーヒーが好きだけど、最近は、濃い目のコーヒーを牛乳で割るのも好きですね。ただ、いまだに甘いコーヒーだけは苦手です。
「コーヒー嫌い!!」って思っていたけれど、突き詰めると、それは砂糖(甘味料)とコーヒーミルクが苦手なだけで、コーヒーは好きになれるものだったんだと気づけました。
◎一杯の満足感が変わる
かつて、かなりのコーヒー中毒でもブラックコーヒーは飲まなかった母が、私がコーヒーを飲むようになってから(しかも自分が飲まないブラックばかり!)、興味を持ったようで、今ではすっかりブラックを基本に飲むようになりました。
そして、母はいまだにコーヒーが大好きなのですが、以前のように中毒っていうほど飲まなくなったんです。
以前は、ドリップもしていたけれど、基本的にはインスタントコーヒーにミルクと、たまに砂糖を入れていたらしいんですよね。
それがどうやら、ブラックを飲むようになってから、コーヒーそのものの美味しさに気づいて、丁寧にドリップして味わって飲むようになったら、ガバガバ飲まなくても満足感が大きくなったそうです。
ほんと、これって、コーヒーに限らず、《食》でとっっっても大切な考え方だと思っています。
どんなものも、自分の大切な身体に入れるのだから、きちんと味わって、「あー美味しいなあ」とか、「身体にやさしいなあ」とか、考えたり感じることを大切にしてください。
ほら、女の人なら、スキンケアするときに「綺麗になれ綺麗になれ…」と念じながらするのがいいとかいうじゃないですか!(いいらしいですよ!)
コーヒーが苦手なあなたも、コーヒーが大好きなあなたも、コーヒーは飲まないあなたも、今日の、明日の、ブレイクタイムの一杯を、ちょっと味わって飲んでみてください。
いままで気づかなかったことに気づけるかもしれません。
おしまい
コメント